Sharpen the saw
dynamicsをやるために渡英したようなものだから、数学の力はしっかりと磨かないと行けない。そうした意味で、今日昨日とで大きな前進をした。
今日は臨時のコロキウムにも出たりしたが、昨日(8:10からゼミ)の疲れもあったのでいつもより短い時間だけ仕事をしたつもりだったが、思いのほか計算は進んだ。
B4のころからひっかかっていた分布関数の理解が、Ting の論文を読むことで氷塊。これが腑に落ちるとあとはいろんな式変形が鮮やかな色彩で見えてくる。
これを乗り越えたことで、ようやくいまの計算に自信が持てるようになった。
帰宅後はisothermal sheetに関する微分方程式を解く。
思い返すと去年Oxfordにいったときは解けなかった計算(おいw 事実であるw)で、一応解は求めた。積分は得意なんだが、微分方程式はどうも苦手だったので、少し水平線が開けたかのような錯覚を覚える。
初期条件を入れてきれいな形にするのは明日にしよう。
情熱の貯金
ようやくこちらに来てからの研究の方向性と、熱意が貯まってきた。
雑事がいくつかあるものの、このテンションは守り抜き、一気呵成に研究を仕上げたい。
というのも、研究には鮮度があるからだ。鮮度を決めるものには2種類ある。
・業界のトレンド
・自分が「これ面白い!」と思えるタイミング
今回いいたいのは後者のほう。だらだらと研究していると、そのうち他の分野に興味がうつり、結局限られた時間で成果をあげられない。研究における情熱は、貯金できないのだ。あとで同じ情熱を味わうことは難しいのだ。
以前、Skypeで友人たちと雑談(文字でのchat)しているときの内容。
状況
・2012年3-10月まで、ある研究テーマAでずっと研究していた。
・2012年10月に投稿。2013年1月にAを出版。
・2012年12月から全く関係ないテーマBの研究を開始。
・2013年2月からかなり面白い成果がではじめる。Bはこの後ずっと継続。
・2013年9月の学会発表で、BではなくAの研究成果を発表することになる。
Aについて:
Aの内容は、手法も美しくて、結果も面白く、それまでに積み上げて来た自分のキャリアで最高の結果だと自負していた。
Bについて:
しかし、Bの内容は、それをさらに上回る内容だった。手法はシンプルだったが、コロンブスの卵的な斬新さを備えており、それまで30年以上未解決だった問題に一定の解答を与えた点で画期的な内容だった。もちろん主観もあるが、Bの論文出版に合わせて、大学の広報課とプレスリリースにするくらいの内容だったということを考えても客観的にも良かったんだろう。
問題は、あまりにもBの成果が面白すぎて、2013年9月に「Aのプレゼン」をするテンションがなかなか保てなかったのである。
スライドを作るうちに、ようやく昔の感情がこみあげてきて、気分は少し盛り上がったものの、やはりプレゼンはいまいちであった。(声を出した練習に時間をさけず、本番では時間が厳しくなってしまった。準備不足。)
情熱は貯金できない。一気呵成におえてしまおう。
first talk
23(水)のトークはずいぶんうまくいった。
成功体験として一応やったことをまとめておく。
やったことリスト:
4/3木 プレゼン依頼される。快諾。
(しばらく、とにかく耳をならそうとBBCを聴きまくる。)
4/13日 「How to Succeed as a Scientist」購入。
4/14月 「Stebe Jobsのプレゼン術」を読みながら、対応するスライド要素を熟考。
4/15火 他の書籍も参考にしつつ、ストーリーの流れをラフスケッチ。
4/16水 ダウンww
4/17木 うまく説明できない「Method」部分の話の流れを熟考。MIT研究会ビデオを参考にする。「Intro」既存ファイルの英訳。「Method」途中まで作成。
4/18金 「Intro」「Method」「Sample」「Analysis & Results」まで作成。
4/19土pm 9割の完成度。「I」「M」「S」「A&R」「Discussion」作成。
4/20日 原稿作成。「I」「M」脳内で喋る練習=時間計測しながら原稿へfeedback
4/21月 スライド作成。原稿作成。外で喋る練習3回。教室でリハーサル2回。presentation Zenの動画を見る。
4/22火 リハ1回→スライド修正→リハ2回
4/23水am リハ1回→Appendix含め完成→ファイル送信→会場下見→リハ1回
今回はかなりまとまった日本語スライドがあったが、それでも10日以上はスライド準備にかかっている。リハーサルも室内だけで3日で7回。
当初は「4/11にスライド作成→練習しながら修正」の予定だったが、研究の方向性を探す方に時間と気をとられてしまった。
着手してから最初の2日はパソコンは一切使わずにアナログで構想を考えた。これはよかった。それで一日ダウンしてリフレッシュ。そこからはスライドを作りながらストーリーも考えることにした。これも残り時間(7日)を考えるとよいバランスだった。
また、4/19からは(手探りしながら)time managementを始めた。
これも結果的には奏功したのかもしれない。
イギリス生活2週間
英国に来てから2週間たったけれど、やっぱ日本にいるより疲れるwwww
ていうか、4月から勤め始めたわけだが、
第1週は3日出勤(=すべて出勤。)
第2週は4日出勤(金曜日に心身ともにダウンww)
第3週は3日出勤(本日水曜を休み、明日は行く予定。金曜は休日。)
という感じだ。まあストレスなわけだ。
競争社会に飛び込み、なんもしなければ将来はないのはわかっている。でもまあ心身ともに健康じゃなきゃ仕事にならんわけなので、今は環境適応期間だと割り切っている。自分の人生の中でも、またとないチャンスだ。がんばれ俺。
(1)英語力
たぶん、疲れは英語力のせいもあるんだろう。昔よりはずいぶんマシになったとは思うけど、
・リスニング力は幼稚園児レベル
・スピーキングは小学1年生レベル
・ライティングは中学生レベル
だと思う。ネイティブに換算すると、まじでこの程度。
ま、語彙力は判定するの難しいが、現状に満足できるレベルでは到底ない。
例:今日は電気技師(electrician)という単語を知った。笑
だからこっちに来てからめっちゃ英語を勉強している。
・Yahooはだらだらしてしまうのでアクセス禁止にした。笑
・ニュースはBBCをひたすら見る。そのほうが共通の話題がしゃべれるから楽だという説もある。
・「How to Succeed as a Scientist」みたいな、必要な情報がのっている本を読んでいる。
・村上春樹のアンソロジーの英語版を読む。
こういうのは、ImportantだがUrgentではない、という枠の時間の使い方だ。研究がうまくいかなくても、英語だけはレベルアップしないと。
同じオフィスに大学院生が3人(チリ人1人;英国人2人)いる。特にチリ人と仲良くなって、しゃべる機会が多いのが何よりだ。
でも会議とかでポスドク同士の会話に結構ついていけない。これは危機感を覚える。が、ピンチはチャンスである。こんな環境になっちまったもんはしょうがない。いつかは超えなきゃいけない壁だ。まずはここをしっかり超えるぞ。
(2)トーク
そういえば研究発表を来週やる。
25分のトークだ。しっかり準備する。
(3)食事
自炊。
・朝:サンドイッチ(作る)
・昼:サンドイッチ(作って持参)
・夜:缶詰のカレーライスとか。
(4)ストレス
そういえば母親からメールが来て、ストレスに強い体には
・野菜
・果物
・ヨーグルト
って言ってたな。
また、Skypeに感謝せねばならない。
(5)「必要とされる」ということ
気がめいったときは、誰かに必要とされることが大事なんだろう。隣に住む、元大学教授(大家さんの父親)のプリンターの調子をみてあげたり。
これが今日の収穫。
(6)タイムマネジメント
これ苦手。笑
この際だから、これも勉強する。
(7)まとめ
無意識のうちに体は疲れているんだろう。
ぶっちゃけ、2月に論文がアクセプトされてから、2月3月はまるまる遊んだようなものだった。(プレスリリースの準備等もあったけれど。)
友人にいろいろ会ったり、あと2年間どころか一生できないくらい遊んだけれど笑、それですぐ研究モードになれなかったのかもな。
ケンブリッジは初めてではないし、下宿先も去年と同じだけど、生活の変化は否応無しにストレスになっているはず。
来週のトークが終われば、本格的に研究生活に入る。
気合い入れてがんばれ俺。
英国VISA (Tier 5) 海外学振
2014年4月から2年間Cambridge大学で研究員(ポスドク)をするにあたり、英国滞在のためのビザ申請を行った。
自分もたくさんのブログなどから有益な情報を得たので、今回の申請をまとめてみることにする。
いろいろやることが多いので、ざっと書きつつ、あとで随時修正・更新する。
【1】できごと
2014/ 1/10 海外学振補欠採用
2014/ 1/12 Cambridgeのボスに連絡
2014/ 1/15 CoSを貰うためのメールのやり取りを開始。
メールのやり取りの内容:
・CV, パスポートスキャン, JSPS採用通知, 修士号証明書をPDFで送る。
・出生地, 住所などの質問にメールで回答。
・研究計画(700 characters以内)をメールで回答。
2014/ 2/18 CoSがメール添付で届く
2014/ 2/25 UK VISA (Tier 5)オンライン申請書類作成。ビザセンター予約。
2014/ 2/26 ビザ用の写真を撮影→翌日に受け取り。
2014/ 2/27 Point-Based System自己採点。採点結果を印刷。
2014/ 2/27「Appendix 6」を印刷して記入。
2014/ 2/28(金) ビザセンター(新橋)で申請。
2014/ 3/13(木) ビザ審査終了。
【2】おすすめすること
Home Officeが発行しているPDFファイルの手引書
「Tier 5 (Temporary Worker) of the Points-Based System -- Policy Guidance」
の最新版を読むことを強く推奨します。
敢えてあげるならば、「Maintenance」の部分だけは絶対読みましょう。
自分も結構急いでビザ申請したほうなので、35ページの英文(しかも慣れない単語が多い)を目の前に正直ひるみました。しかし、自分に関係のあるところだけ読めばそんなに時間はかかりません。これを読んでおくと書類の不備はなくなるし、余計な出費もしなくてすみます。自分の場合は「銀行口座記録の翻訳提出」という面倒で出費もかさむ手続きをふまなくてよいことがわかるなど、非常に有益でした。
【3】CoSに必要な書類(すべて英語、すべてスキャン)
(あ)何も言われる前に自分でメールしたもの
・JSPS採用通知
(い)Cambridgeの担当者に言われてメールしたもの
・CV [研究者としてのよくある履歴書。適当に自作。]
・パスポートスキャン [表紙と顔写真ページのみでOKと言われた]
・修士号証明書(「博士号取得予定の証明書」は利用できず)
・出生地, 住所などの質問。自分の場合の質問内容は
(1) Your place of birth in Japan?
(2) In which country will visa application be submitted? I am assuming this will be Japan?
(3) your current residential address?
(4) Do you have a current UK visa? I am assuming, no.
→これは、大学がCoS発行を「UK Visas & Immigration」に申請するときに必要となるのだろう。
・研究計画(700 characters以内)
→これも、大学がCoS発行を「UK Visas & Immigration」に申請するときに必要となるのだろう。
【4】PBS自己採点
・自分にあてはまることを回答すると、点数が出てきます。
・形式的なものなのだろう。一応結果を印刷し、提出書類に加えました。
【5】Appendix 6作成
自分の場合、「CoS Details」というPDFが送られてきました。
それを読むと、Maintenanceに関する回答が「Y」(Yesの意味)となっていたので、自分の経済力を証明する書類は不要でした。
ただし、扶養家族(dependants)がいる人は無条件で銀行口座等の書類が必要となります。
注意点は
・署名はパスポートと同じサイン(漢字)。
・日付は「ビザセンターを訪問する日付」です。
これらはビザセンターに到着したときに初めて知りました。もし日付等を間違えて提出しても、「二重線で修正して下さい」みたいな指示をうけるだけですが。
【6】Online VISA Application
他の方のブログでは「60分くらいかかる」とか書いてありました。
自分は150分かかりましたがwwww
・過去10年の海外訪問履歴(日付・国名・理由)
・両親の国籍・名前・生年月日・出生地(!!!)
・CoS Number (英数字で11桁)
などを入力します。随時保存しながら進みましょう。
完成したら8ページの文書として出力されます。
印刷して署名し、日付を書き入れます(Appendix 6 と同じように書く)。
署名欄はなぜか2カ所(2ページ目、8ページ目)あります。これはどうやら(VISAセンターでの書類の扱いを見る限り)、「最初の2ページ」+「それ以降の6ページ」として別々に扱われるためのようです。
【7】申請
(あ)予約
Online VISA Applicationをすると、ビザセンターに行く予約をとるように指示されます。
(い)持参するもの
・予約内容を示した紙(予約確認メールを印刷したもの)1部;コピー不要
→これはVISAセンターに入るときに警備員(日本人でした)に提示します。回収はされません。
(う)提出するもの
・パスポート原本
・パスポートの顔写真ページのコピー1部(カラーコピーにしておいた)
→ハンコを押されて返却される。VISA受け取りの際に持参。【8】参照。
・証明写真1枚(英文サイトだと2枚って書いてあったのだが,,,?)→写真は書類に貼らずに持参。[3.5cm x 4.5cm;他にもいろいろと制約あり]
・「CoS Details」(Cambridgeから来たPDF)を印刷したもの1部;コピー不要
・Cambridgeの事務の人とのメールを印刷したもの1部;コピー不要
・E-ticketを印刷したもの1部;コピー不要
・Appendix 原本+コピー
・Online Application Form 1部(署名したもの);コピー不要
・PBSの自己採点結果を印刷したもの1部;コピー不要
なお、ビザセンターでは、「原本がないもの」はわざわざ2部印刷して提出する必要はない、と説明された。「審査終了後に返却して欲しい場合はコピーを用意しろ」というスタンスらしい。
とにかく、CoSの記述でMaintenanceは保証されていたので、書類は少なくて済んだ。
(え)持ち込めないもの
・大きなスーツケースのようなものは持ち込めません(VISAセンターの掲示に書いてある)。
・携帯電話・パソコンなどの電子機器は、VISAセンター内部で利用できません。
※ 英語のサイトを見ると、「書類を入れたビニール袋」はOK、かばんは駄目、とか書いてある。ところが少なくとも東京の場合は、かばん持ち込みOKのようだった(2014/2/28情報)。私はわざわざ新橋駅コインロッカーに入れていったのだが。笑
【8】受け取り
(1)審査に要する時間
・「Tier5 VISAは申請後、2−3週間で審査結果がわかる」 と係の方に言われていた。
・2014/2/28(金)に申請→2014/3/13(木)に審査終了したのでその通りのようだ。
・16400円程度の「特急料金」みたいなものを支払うとより早く審査が終わる(優先ビザサービス)。
・「審査が終わる」というのは「VISAがおりるorおりないが決まる」という意味。
(2)審査の経過
・Track your applicationというサイトで「審査中」「審査終了」というステータスがチェックできる。
・メールでお知らせするサービス(200円)もオプションとしてある(SMS申請審査状況通知サービス)。自分は利用せず。
(3)受け取り
・申請したのと同じVISAセンターに出向いて受け取る。予約は不要。
・または、郵送にするという選択肢もある(1570円;日本郵便「配達時間指定郵便」)。
・「受け取りに行く」「郵送」どちらにするかは申請時に決める。変更はできない。
(4)受け取りにいく場合:持参するもの
・ハンコを押された「パスポート顔写真ページ」
・申請時に受け取るレシート(コピーでもよい)
※本人以外の人が受け取る場合は上記に加え、下記のものが必要
・委任状(Authorization Letter)が必要。申請時に係員に言えばサンプルが貰える。
・代理人の写真付き身分証明書の原本+コピー
Time Capsule を使って Time Machine の設定をする「備忘録」
mac book air の研究データをタイムカプセルにバックアップする設定。
設定は日本でやるけど、海外とか出張先でもタイムカプセルは使いたい。
そういうことできるのか、説明書読んでもよくわからない。友人の手助けもあってなんとかなった、その記録。
結局、「macとタイムカプセルは物理的にはつなげなくてよい」、ということらしい。ここがわからんくて困っていたw
準備するもの
- mac book air
- Time Capsule (タイムカプセル)
- インターネット環境(有線LAN)
1. タイムカプセルの電源コードをさす。
2. 有線でタイムカプセルをインターネットに接続。タイムカプセルの差し込み口の左から3番目(輪っか状に並んだ8つのドットでできたマーク)に有線をさす。
3. MacBookAir側の設定を行う。まず、AirMacユーティリティーを起動。
4. 次に、タイムカプセルを認識するのを待つ。
5. 認識したら、ネットワークを作成する。ネットワーク名やパスワードは自由に決める。この名前は、「今後このタイムカプセルが作るwifi環境」にの名前である。今後、例えば海外で仕事するときは、現地の有線と接続し、タイムカプセルを「wifiスポット化する」ことになる。その時も、ここで決めた名前が使われる。
6. さらに、タイムマシンの設定画面を開く。Dataみたいな名前が出てくるのでそれを選択してタイムカプセルの設定を行う。ここまでくると、あとは指示に従うだけ。
7. 最初のバックアップを行う。これは数時間かかる。 mac book airを電源コードでつなぐべし。