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権威からのメール

英国の大御所教授からメールが来た。

 

教授は3月に自分が投稿した論文の査読者になったのだが、あいにくその教授は俺の論文の仮定の甘さを理由に

「こんなひどい論文を通す気にはなれない」

と真っ向から否定された。

 

知り合いが以前、こういっていた。

「自分が査読者で誰かの論文をrejectする場合は、

”異議があるなら私に直接連絡すればいくらでも議論に応じます"

と書くようにしている」

と言っていた。まさにこのパターンである。

 

まだrejectが確定されたわけではないが、査読者のcriticalな意見は主に2つ:

(1)「真の速度分散」「仮の速度分散」を求める式変形の近似が2カ所甘い。

(2)数値実験の結果「真=仮」になっているのはよいとしても、その理由をつかみ損ねている。数値実験で用いた分布関数が特定の引数に対してseparateだからうまくいった、と主張しているが、反例が存在する。

(3)ベイズ定理を利用した確率の式に不用意な式変形がある

 

(1)(2)は、数値実験だとうまくいっているので、数値実験で得た結果の本質をとらえ直すことで解決できるはずである。

(2)の結果を用いて観測結果のいろいろな解釈を行っているので、その部分は再考した結果に応じて改訂されることになるだろう。

(3)は、先行研究でごまかしてあった場所を厳密に扱おうとしたのだが、言われてみると自分も似たようなごまかしをしている気もして来た。

 

「大御所と若手のバトル」という格好の良いレベルの戦いではなく、今回は自分の計算に非があったということをきちんと認識したい。

正直、大御所からメールが来たときは、「何を言ってるんだ俺が正しい」なんて思っていた。が、自分の修行が足りないだけだった。笑

rejectされるかはここできっちり考えた結果に依存する。自分からまいた種だが、大御所と意見を交えることができることは光栄なことだ。(修士の学生の頃、大御所の書いた教科書にサインをしてもらったこともあるww)そう考えて、真摯に取り組もう。