英国VISA (Tier 5) 海外学振
2014年4月から2年間Cambridge大学で研究員(ポスドク)をするにあたり、英国滞在のためのビザ申請を行った。
自分もたくさんのブログなどから有益な情報を得たので、今回の申請をまとめてみることにする。
いろいろやることが多いので、ざっと書きつつ、あとで随時修正・更新する。
【1】できごと
2014/ 1/10 海外学振補欠採用
2014/ 1/12 Cambridgeのボスに連絡
2014/ 1/15 CoSを貰うためのメールのやり取りを開始。
メールのやり取りの内容:
・CV, パスポートスキャン, JSPS採用通知, 修士号証明書をPDFで送る。
・出生地, 住所などの質問にメールで回答。
・研究計画(700 characters以内)をメールで回答。
2014/ 2/18 CoSがメール添付で届く
2014/ 2/25 UK VISA (Tier 5)オンライン申請書類作成。ビザセンター予約。
2014/ 2/26 ビザ用の写真を撮影→翌日に受け取り。
2014/ 2/27 Point-Based System自己採点。採点結果を印刷。
2014/ 2/27「Appendix 6」を印刷して記入。
2014/ 2/28(金) ビザセンター(新橋)で申請。
2014/ 3/13(木) ビザ審査終了。
【2】おすすめすること
Home Officeが発行しているPDFファイルの手引書
「Tier 5 (Temporary Worker) of the Points-Based System -- Policy Guidance」
の最新版を読むことを強く推奨します。
敢えてあげるならば、「Maintenance」の部分だけは絶対読みましょう。
自分も結構急いでビザ申請したほうなので、35ページの英文(しかも慣れない単語が多い)を目の前に正直ひるみました。しかし、自分に関係のあるところだけ読めばそんなに時間はかかりません。これを読んでおくと書類の不備はなくなるし、余計な出費もしなくてすみます。自分の場合は「銀行口座記録の翻訳提出」という面倒で出費もかさむ手続きをふまなくてよいことがわかるなど、非常に有益でした。
【3】CoSに必要な書類(すべて英語、すべてスキャン)
(あ)何も言われる前に自分でメールしたもの
・JSPS採用通知
(い)Cambridgeの担当者に言われてメールしたもの
・CV [研究者としてのよくある履歴書。適当に自作。]
・パスポートスキャン [表紙と顔写真ページのみでOKと言われた]
・修士号証明書(「博士号取得予定の証明書」は利用できず)
・出生地, 住所などの質問。自分の場合の質問内容は
(1) Your place of birth in Japan?
(2) In which country will visa application be submitted? I am assuming this will be Japan?
(3) your current residential address?
(4) Do you have a current UK visa? I am assuming, no.
→これは、大学がCoS発行を「UK Visas & Immigration」に申請するときに必要となるのだろう。
・研究計画(700 characters以内)
→これも、大学がCoS発行を「UK Visas & Immigration」に申請するときに必要となるのだろう。
【4】PBS自己採点
・自分にあてはまることを回答すると、点数が出てきます。
・形式的なものなのだろう。一応結果を印刷し、提出書類に加えました。
【5】Appendix 6作成
自分の場合、「CoS Details」というPDFが送られてきました。
それを読むと、Maintenanceに関する回答が「Y」(Yesの意味)となっていたので、自分の経済力を証明する書類は不要でした。
ただし、扶養家族(dependants)がいる人は無条件で銀行口座等の書類が必要となります。
注意点は
・署名はパスポートと同じサイン(漢字)。
・日付は「ビザセンターを訪問する日付」です。
これらはビザセンターに到着したときに初めて知りました。もし日付等を間違えて提出しても、「二重線で修正して下さい」みたいな指示をうけるだけですが。
【6】Online VISA Application
他の方のブログでは「60分くらいかかる」とか書いてありました。
自分は150分かかりましたがwwww
・過去10年の海外訪問履歴(日付・国名・理由)
・両親の国籍・名前・生年月日・出生地(!!!)
・CoS Number (英数字で11桁)
などを入力します。随時保存しながら進みましょう。
完成したら8ページの文書として出力されます。
印刷して署名し、日付を書き入れます(Appendix 6 と同じように書く)。
署名欄はなぜか2カ所(2ページ目、8ページ目)あります。これはどうやら(VISAセンターでの書類の扱いを見る限り)、「最初の2ページ」+「それ以降の6ページ」として別々に扱われるためのようです。
【7】申請
(あ)予約
Online VISA Applicationをすると、ビザセンターに行く予約をとるように指示されます。
(い)持参するもの
・予約内容を示した紙(予約確認メールを印刷したもの)1部;コピー不要
→これはVISAセンターに入るときに警備員(日本人でした)に提示します。回収はされません。
(う)提出するもの
・パスポート原本
・パスポートの顔写真ページのコピー1部(カラーコピーにしておいた)
→ハンコを押されて返却される。VISA受け取りの際に持参。【8】参照。
・証明写真1枚(英文サイトだと2枚って書いてあったのだが,,,?)→写真は書類に貼らずに持参。[3.5cm x 4.5cm;他にもいろいろと制約あり]
・「CoS Details」(Cambridgeから来たPDF)を印刷したもの1部;コピー不要
・Cambridgeの事務の人とのメールを印刷したもの1部;コピー不要
・E-ticketを印刷したもの1部;コピー不要
・Appendix 原本+コピー
・Online Application Form 1部(署名したもの);コピー不要
・PBSの自己採点結果を印刷したもの1部;コピー不要
なお、ビザセンターでは、「原本がないもの」はわざわざ2部印刷して提出する必要はない、と説明された。「審査終了後に返却して欲しい場合はコピーを用意しろ」というスタンスらしい。
とにかく、CoSの記述でMaintenanceは保証されていたので、書類は少なくて済んだ。
(え)持ち込めないもの
・大きなスーツケースのようなものは持ち込めません(VISAセンターの掲示に書いてある)。
・携帯電話・パソコンなどの電子機器は、VISAセンター内部で利用できません。
※ 英語のサイトを見ると、「書類を入れたビニール袋」はOK、かばんは駄目、とか書いてある。ところが少なくとも東京の場合は、かばん持ち込みOKのようだった(2014/2/28情報)。私はわざわざ新橋駅コインロッカーに入れていったのだが。笑
【8】受け取り
(1)審査に要する時間
・「Tier5 VISAは申請後、2−3週間で審査結果がわかる」 と係の方に言われていた。
・2014/2/28(金)に申請→2014/3/13(木)に審査終了したのでその通りのようだ。
・16400円程度の「特急料金」みたいなものを支払うとより早く審査が終わる(優先ビザサービス)。
・「審査が終わる」というのは「VISAがおりるorおりないが決まる」という意味。
(2)審査の経過
・Track your applicationというサイトで「審査中」「審査終了」というステータスがチェックできる。
・メールでお知らせするサービス(200円)もオプションとしてある(SMS申請審査状況通知サービス)。自分は利用せず。
(3)受け取り
・申請したのと同じVISAセンターに出向いて受け取る。予約は不要。
・または、郵送にするという選択肢もある(1570円;日本郵便「配達時間指定郵便」)。
・「受け取りに行く」「郵送」どちらにするかは申請時に決める。変更はできない。
(4)受け取りにいく場合:持参するもの
・ハンコを押された「パスポート顔写真ページ」
・申請時に受け取るレシート(コピーでもよい)
※本人以外の人が受け取る場合は上記に加え、下記のものが必要
・委任状(Authorization Letter)が必要。申請時に係員に言えばサンプルが貰える。
・代理人の写真付き身分証明書の原本+コピー